21世紀最強のゴルファーは誰か
こう問われれば、『タイガー・ウッズだ』と答えることに異論がある人はほとんどいないでしょう。
PGAツアー勝利数82(1位タイ)
4大メジャー勝利数15(2位)
4大メジャー全制覇(グランドスラム)の最年少記録
…と、上げればキリがないほどの記録です
※数字はすべて2022年6月時点
そんなタイガー・ウッズ選手の半生を書いたコチラの本から、スポーツメンタルに役立つ考え方を抜粋してシリーズで紹介していきます。
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)
ジェフ・ベネディクト/アーメン・ケテイヤン 著 (浦谷計子 訳)

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「練習、練習、練習」
1歳になる前からゴルフクラブを握っていたと言われているタイガー・ウッズ選手。
華やかな成績と、幼少期のエピソードから、「才能の塊だった」という印象を持っている方も多いかもしれません。
タイガーの父親、アール・ウッズさんはこう言います。
小さいときから、よく人に聞かれたものですよ。『タイガー、どうしてそんなに上手くなったの?』ってね。
するとタイガーは、『練習、練習、練習』と答えたものです。
『Tiger Woods』より引用
タイガー・ウッズ選手の強さの源は、やはり『練習』だったのです。
あまりに練習が好きだったため、中学時代の友人に「もっとコースに出ないの?」と聞かれて「練習のほうが好きなんだ」と答えたほどです。
1万時間の法則
イギリスの元新聞記者、マルコム・グラッドウェルさんが広めて話題になったのが「1万時間の法則」
その道のエキスパートになるには、1万時間が必要だという考えです。
1日3時間を費やしたとして、1年で約1,000時間。
10年で10,000時間に到達します。
もちろん個人差もありますし、競技によっても変わってきますが、エキスパートになるにはそれ相応の練習時間が必要だということなのです。
わたしたちは、タイガー・ウッズ選手に限らず、輝かしい成績を残してきたアスリートは、みな才能に溢れていると思いがちです。
しかし、どの選手にも共通していることは、類まれなる努力なのです。
練習の量か質か
「練習の時間よりも練習の質だよね」
そう思う方もいるかもしれません。
それも一つの考えです。
ですが、ここはあえて「どっちも大事」と言っておきます。
何事も、中庸(ちゅうよう)な考え方が大事です。
質か量か、に拘るくらいなら、どっちも高めていきましょう!
質を上げていくための意図的な練習
例えば、毎日少し汗をかく程度のウォーキングを1万時間繰り返しても、フルマラソンに挑むことは簡単ではないでしょう。
そして、質の高い効果的な練習を短時間だけやったとしても、やはりフルマラソンは簡単ではありません。
つまり、質を上げた練習を積み重ねていくこと。
これに尽きます。
質の高い練習とは何か。
それは「意図的な」練習です。
意図的な練習のポイントは以下
- やることを絞って、少し高めの目標を設定する
- 集中して努力し、その高めの目標の達成を目指す
- うまくできるまで何度も繰り返し練習する
『GRIT やり抜く力』 アンジェラ・ダックワース著
例えばゴルフなら、まんべんなくクラブを打つのもいいですが、「今日はコレ!」と絞るのもいい練習です。
努力すれば届くレベルの高めの目標を決めたら、繰り返し打てるようになるまで何度も練習する。
当たり前に思えることでも、その当たり前のことを続けていくことが、結果への近道。
ゴルフは練習と本番の環境がかなり違うスポーツの一つ。
だからこそ、練習の質を上げていく。
そして、質を上げた練習の量を重ねていく。
超一流アスリートと同じ『結果』を今すぐ手に入れることは簡単ではありません。
しかし、超一流アスリートの『メンタル』や『マインド』を取り入れていくことは今すぐにだってできます。
超一流アスリートのメンタルを先に手に入れることができたら、どんな素晴らしい未来が待っていますか?