「自分には才能がないから、きっとうまくいかない」
そう思っていませんか?
才能がないからと自分にフタをしちゃうの、もったいないですよ!
なぜなら、成功するためのカギは「才能」が一番の理由じゃないからです。
才能がないからというあなたのフタを取り外して、成功への1歩を踏み出しましょう。
「才能」よりも「やり抜く力」
結論から言います。成功するためのカギは才能ではなく「やり抜く力」なのです。
ペンシルベニア大の心理学教授アンジェラ・ダックワースは、「やり抜く力が強い人ほど結果を出す」と提唱しています。
キーワードはGRIT(グリット)
GRITは、Guts(ガッツ)、Resilience(復元力)、Initiative(自発性)、Tenacity(執念)の頭文字を取ったものと書かれていることもあります。
…が、覚えにくいので(笑)、GRIT=やり抜く力と覚えてもらえればOKです!
アスリートにも備わっているGRIT
長きに渡って活躍してきた選手はたくさんいます。
代表的な方がイチローさん。
4,367本のヒットを打ったのは、才能だと思いますか?
他には、ゴルフのタイガーウッズ選手。
アメリカPGAツアーで82勝という歴代1位の数字は、才能だと思いますか?
NBAで3,000本近くのスリーポイントシュートを決め、歴代最多を更新し続けているステフィン・カリー選手は、才能で積み上げたと思いますか?
スポーツで輝かしい結果を残してきたアスリートは、みなGRITが優れているのです。
その証拠に、どのアスリートの本を読んでも必ずと言っていいほど書いてあるキーワードが『継続』、つまり『やり抜く力』なんです。
努力は見過ごされてしまう
同じ成績をあげた二人がいて、一人が努力家、もう一人が才能に溢れた天才だったとします。
人間の脳は不思議なもので、天才タイプを評価してしまうものなのです。
一種の認知バイアスと言えます。
つまり、努力や継続で結果を出してきた事実が影に隠れてしまうため、結果を出すには「才能」が必要だ、と思い込んでしまうのです。
やり抜く力『GRITスコア』を測ってみよう
GRIT、やり抜く力が大事だということはわかりました。
では、人それぞれGRITはどれくらい備わっているのか。
やり抜く力は数字で測ることができるんです。
下のGRITスケールを使って、あなたの今のGRITスコアを測ってみましょう!
あまり深く考えず、直感で答えてみてください。

設問10まで答えたら、奇数設問のスコアと偶数設問のスコアをそれぞれ合計し、5で割ってください。
設問によって5~1という点数と、1~5という点数になっています。
GRITスケールを見ていて気になった方もいるかもしれませんね。
奇数設問はどちらかというとネガティブな質問。偶数設問はポジティブな質問になっています。
これはやり抜く力の要素である「情熱」と「粘り強さ」を表すもの。
奇数設問の点数が「情熱」、偶数設問の点数が「粘り強さ」を表します。
やり抜く力は伸ばせる
アメリカ人の成人のGRITスコアを見ると、全体の真ん中にいる人のスコア(つまり中央値)が3.8となっています。
※「情熱」と「粘り強さ」を足して2で割れば全体のスコアになります
あなたのスコアはいくつでしたか?
アメリカ人の中央値よりも低くて驚いている方もいるかもしれません。
でも安心してください。やり抜く力は伸ばせるんです。
実際、私が初めてこの本を読んだ時のスコアは2.7でした。
約8か月前のことです。
今このブログを書いてるときに改めて測ると3.2でした。
わずか8カ月で、努力を続けることで0.5あがりました!
ちなみに、GRITスコアを上げよう!と思って日々過ごしていたわけではありません。
自分がやりたいこと、自分がやりたいことのためにやるべきこと、これらを情熱を持ってコツコツとやり続けてきました。
+0.5という数字はその結果を表しているのだと思います。
もちろん、大きな夢に向かってまだまだ歩んでいる途中なので、これからもやり抜いていきます。
やり抜く力を伸ばすための大事なポイント3つ
やり抜く力を伸ばすために大事なポイントを3つ紹介します。
- 夢(目標)
- 目的と興味
- 環境
ワクワクする夢を持つ
夢は目標と置き換えてもらっても構いません。
わたしは『夢』と言うほうが好きなのです。
やり抜くためにはワクワクする夢であること。
「〜しなければならない」という外発的な動機ではなく、心の底から「やりたい!」と思えるようなワクワクする夢を考えてみましょう!
外発的動機と内発的動機のコラムはこちらから
目的と興味を持つ
アンジェラ・ダックワースさんの著書『GRIT やり抜く力』の中にこんな面白い例え話があります。
ある人がレンガを積み上げてる人たちに向かってこう訪ねた。
「なにをしているのですか?」
1人目はこう答えた
「レンガを積んでいるんだ」
2人目はこう答えた
「教会を作っているんだ」
3人目はこう答えた
「歴史に残る大聖堂を造っているんだ」
この3人の中で、最もやり抜く力があるのは何人目だと思いますか?
そうです。3人目の方です。
仕事を「天職」と考え、壮大な目的を持っています。
自分がやること(やりたいこと)に強い意義とやりがいを感じられる人はやり抜く力が強いです。
そして「興味」
興味は情熱の源。
わかりやすい例が小さな子どもでしょう。
見たこともないようなおもちゃに目を輝かせ、ずっと同じおもちゃで遊んでいた経験ありませんか?
「興味」をやりたいことに結びつけ、「目的」を持つことがやり抜く力を伸ばすことにつながるのです。
環境でやり抜く力は伸びる
3つめは環境。
もしあなたの周りにやり抜く力が強い人がいたら、その人を見てみましょう。
もしあなたの周りにやり抜く力が強い人がいる集団があれば、そこに足を踏み入れてみましょう。
環境が人を育て、環境が人を成長させるのです。
先ほど書きましたが、この記事を書いた8か月前はGRITスコアは2.7でした。
スポーツメンタルを学ぶコミュニティ内で共に同じ本で勉強した仲間は3.0超えだらけ。
それでもわたしはその数値の差に悲観することは全くなく、むしろ「やり抜く力」が高い人たちに囲まれているという嬉しさを感じました。
「新しい環境にいきなり足を踏み入れるのは勇気がいる」
その気持ちはわかります。もちろん、無理に環境を変える必要はありません。
誰かひとりだけでもいいので、やり抜く力が強い人を探してみましょう。
そして、小さな一歩を大事にして、少しずつ前に進んでいきましょう。
- 成功のカギは「才能」ではなく「やり抜く力」!
- やり抜く力は伸ばしていくことができる!
- 素晴らしい環境を見つけ、目的と興味を持って夢に向かっていこう!