競技生活の中で練習や試合を重ねていくと、ある時期に成長を感じにくくなることがありますよね。
人によっては「スランプだ」と感じてしまい、まったく前に進んでいないのではないかと思ってしまう選手もいます。
スランプだと感じた時、心のあり方を知っておいたらどんな未来が待っているでしょうか。
今回は、成長が停滞するときは誰にでもある。そして、そんな時も脳は成長している。という話をします。
プラトーと呼ばれる時期がある
スポーツに限らず、何かを始めたばかりの頃はスイスイ上達した経験はありませんか?
スポンジのように吸収し、見る見る上達することでモチベーションが上がり、競技への意欲がさらに湧き出る頃ってありましたよね。
しかし、ある時期になると成長を感じなくなる時が来ます。
これを、心理学では『プラトー』と言います。
プラトーは次の成長への準備期間
プラトーとは日本語で『学習高原』と呼ばれ、文字通り高原のように平らな線を描き、成長を感じられなくなる時期のこと。

中央のフラットな線がプラトーの期間です。
不調時によく使われる「スランプ」と誤認されがちですが、ポイントはそのあとの線。
さらに右上に上がっていますよね。
プラトーの期間は、脳の中が整理されて、さらなる成長への準備期間なのです。
つまり、成長のためには必要な期間。
身の回りにある階段をイメージしてみてください。
数段上った後、踊り場にでて、またさらに上りますよね。
踊り場が一切ない長い階段を上り続けたとしたら、あなたはどう感じるでしょうか。
誰にでもあるものと捉える
そして、プラトーは誰にも起こるものなのです。
プロアスリートでも、初心者でも、誰にでも起こります。
調子が悪い時は、「なんで自分だけ…」という気持ちになってしまうこともあるかもしれません。
そんな時こそ、「これはさらなる成長のための準備期間だ」と捉えて、毎日の小さな成長を大事にしていきましょう!