「人は褒めると伸びる」とよく言われます。
褒めることの有効性は実験でも立証されていますが、いつでも褒めていいものなのでしょうか。
親と子
選手とコーチ
選手と監督
選手とキャディ
など、スポーツにおいて人対人の関係はとても大切です。
だからこそ、褒めるときはタイミングを大事にする。
褒めるタイミングが良いほど、その選手はもっともっと伸びます。
今回は褒め方の本から褒めるときのタイミングについて紹介します。
人は褒められたら伸びる
人は褒められたら伸びるんです。
「俺、褒められたら伸びるタイプだよ」って口にする人がいます。
はい、わたしです(笑)
それを口にするかどうかの違いはありますが、人間誰しも褒められれば伸びるものなのです。
「いやいや褒められても伸びないよ」
と思う人もいるかもしれません。
きっとそれは褒められるタイミングや褒められたときの言葉があなたに合わなかっただけであり、褒められること=良くないことと考える必要はないですよ。
フィードバックよりも褒める
褒められることに関するこんな実験があります。
クリーブランド州立大学のブラッケン助教授は、小学3〜5年生に2通りの教え方をしました。
一方は「よくできたね」「字がキレイだね」とたくさん褒め、もう一方は「OK」「ここが間違っているよ」とフィードバックだけしました。
それからすべての子どもに物語を読ませ、どれくらい内容を記憶しているかを調べると以下のグラフのようになりました。
褒めた子どもの方が、内容を覚えていたのです。

アメリカの文豪、マーク・トゥエインさんはこう言います。
I can live for two months on a good compliment.
良い誉め言葉で2か月生きていける
マーク・トゥエイン
褒めることでやる気につながり、そして能力の向上にもつながるのです。
では、どんなタイミングで褒めるのがいいのでしょうか。
褒めるのは相手の気分がいい時
いつでも褒めていいかというと、そうでもありません。
誰しも調子悪いときや気分が乗らないときだってあります。人間ですから。
そんなときにポジティブな褒め言葉をかけても、かえって逆効果になることだってあります。
「あなたになにがわかるの」
となりかねません。
マイナスの数字にプラスを掛けてもマイナスは変わりませんよね。
だからこそ、ポジティブな褒め言葉は相手の気分や調子がいいときに褒めてみましょう。
プラスにプラスを掛けたら、まさに掛け算のように効果アップです。
もしあなたがキャディなら、バーディとったときにさりげなく褒めてみてください。
もしあなたがジュニアゴルファーの親御さんなら、ナイスショットのときにさりげなく褒めてみてください。
あなたの声掛け一つで選手の伸びしろは変わります。
褒めるタイミングを意識して、選手のパフォーマンスを最大限に引き出していきましょう!
すごい!ホメ方
内藤誼人 著
