21世紀最強のゴルファーは誰か
こう問われれば、『タイガー・ウッズだ』と答えることに異論がある人はほとんどいないでしょう。
PGAツアー勝利数82(1位タイ)
4大メジャー勝利数15(2位)
4大メジャー全制覇(グランドスラム)の最年少記録
…と、上げればキリがないほどの記録です
※数字はすべて2022年6月時点
そんなタイガー・ウッズ選手の半生を書いたコチラの本から、スポーツメンタルに役立つ考え方を抜粋してシリーズで紹介していきます。
Tiger Woods(タイガー・ウッズ)
ジェフ・ベネディクト/アーメン・ケテイヤン 著 (浦谷計子 訳)

誰のためにスポーツをするのか
いまこのコラムを読んでくれているあなたは、誰のために競技をしていますか?
「もちろん自分のためだよ」
と答える方もいるでしょうし、
「家族のため」「ファンのため」
と答える方もいるかもしれません。
なにが正解でなにが不正解か、ではなく、
「いま自分がどう思っているか」
タイガー・ウッズ選手もある出来事をきっかけに、考え方が変わったと書かれています。
一つ、間違いなく学んだのは、つぎにゴルフをまたやるときは、自分のためにやるってことだ。父や母、仲間、スポンサー、財団、ファンのためにやるんじゃない。ぼく自身のためだけにやる。
『Tiger Woods』より
タイガー・ウッズ選手は、自分が両親や周りのためにプレーしていたことにずっと気づいていなかったのです。
親に愛してもらうためにプレーしたタイガー
繰り返し申し上げますが、周りの人のためにプレーするということが悪いということではありません。
価値観は人それぞれにあるので、正しいor正しくないと決めつけすぎないようにしましょう。
では、タイガー・ウッズ選手は、なぜ周り(特に両親)のためにゴルフをやっていたのか。
一言でいうと、ゴルフはタイガーにとって『親に愛してもらう手段』だったのです。
親を喜ばせたい
親にハグしてもらいたい
そんな気持ちでゴルフをやり続けていました。
しかし、ウッズ選手自身の家庭が崩壊し、世間の自分に対する評価が変わったことで、ゴルフを続ける理由を見つめなおしたそうです。
自分のためにプレーしよう
「誰かのために」という利他の気持ちはとても素晴らしいです。
でもその結果、自分自身が深く悩んでしまうのであれば、もったいないです。
あなたを応援してくれる人は、あなたが自分のために努力して輝いているからこそ応援したくなるのです。
だからこそ、自分のためにプレーしよう。
それは決して独りよがりのプレーをするということではなく、自分の夢や目標を叶えるために素直になるということ。
あなたがあなたらしく素直になり、夢や目標を追いかける素晴らしい競技生活を送れることを信じています。