スポーツが人生なのではなく、人生の中にスポーツがある

今あなたはどんなスポーツに携わっていますか?

球技、陸上、水泳、武道…など、プロ・アマ関係なく、様々な分野でご活躍されているかと思います。

そのスポーツを本気で取り組み続けるあまり、こんなことを考えたことはありませんか?

「〇〇(スポーツの名)は私の人生」

「人生そのもの」と言えるほどそのスポーツに打ち込めるのは、とても素晴らしいことだと思います。

一方で、敢えて聞きますが、本当に「人生そのもの」と言えるのでしょうか。

人生の中にスポーツがある

本橋麻里さんの著書を読みました。

平昌オリンピック、カーリング女子で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレの当時のメンバーの1人です。

本橋さんはロコ・ソラーレを作り上げた方で、トリノとバンクーバーの五輪を合わせて3度出場しています。

平昌オリンピックではフィフス(5人目のリザーブ)で他の4人を支える役割を担っておりました。

0から1をつくる 地元で見つけた、世界での勝ち方  本橋麻里・著

そんな本橋さんが著書で残した言葉がコチラ。

カーリングは人生を豊かにするツールではあるけれど、決して私の人生のすべてではない。

カーリングが人生なのではなく、人生の中にカーリングがある。

『0から1をつくる』 本橋麻里・著 より

自分の人生を大事にする

3度のオリンピック(出場を逃したソチを含めて4大会分)の期間で、本橋さんは結婚と出産を経験しています。

本橋さんは恩師からこのような言葉をかけられていました。

「女性としての人生を大切にしながら、カーリングに真剣に取り組みなさい」

生涯にわたって競技生活を送る方もいますが、そうではないという方も多いのです。

普段からスポーツ以外のことをしながら競技に打ち込んでいる方もいます。

本橋さんのように、出産されてもなおチームに関わりつつ、その後は現在のようにGM職を全うされているという素晴らしい生き方もあります。

ポイントは、あなたの競技が人生そのものであるというよりも、あなたの人生そのものがまず第一で、その中に「スポーツ」という存在がある、ということ。

「競技が人生そのもの」と捉えてしまうと、いざそれを終えた時に燃え尽き症候群になってしまう恐れもあります。

なぜロコ・ソラーレを作ったか

本橋さんがなぜロコ・ソラーレを作ったか。

それは、「地元に愛され、地元を元気にしたい」という強い気持ちからです。

勝つことだけを目的にせず、地元への感謝と恩返しの気持ちからくるものでしょう。

これは、内発的動機と呼ばれるもので、モチベーションが長続きするポイントでもあります。

感謝と恩返しの思いを持っている本橋さんだからこそ、素晴らしいチームを作り上げ、結果としてオリンピックで銅メダルという快挙にもつながったのではないでしょうか。

人生は長いからこそ

あなたの人生はこれからもまだまだ続いていきます。

だからこそ、趣味や遊びも大事にできる気持ちがあるとより良い人生になるのではないでしょうか。

競技に打ち込み続けるのも素晴らしいことです。

しかし、心の余裕を持つことも忘れないようにしたいですよね。

自分の人生に目を向けて、どんな人生を送りたいのか。

競技を通して、どんな成長を描いているのか。

「ワクワク」の気持ちが、人生を豊かにしていくのです。

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