14歳でトップリーグデビューし、ワールドカップ優勝や海外移籍を経験した岩渕真奈選手。
女子サッカー界の発展と共に成長したと言っても過言ではありません。
順風満帆に見えるサッカー人生も、本人は「楽しいと同じくらい苦しかった」と言います。
苦しい時期もあった岩渕選手はなぜ競技を続けてこられたのか。
初の著書から、その『継続力』を学びます。
好きなことを見つけてやり続ける
岩渕さんは未来のサッカー少年・サッカー少女に向けて著書でこう言います。
好きなことを見つけて、それに対して一生懸命努力してほしいです
『明るく自分らしく』 岩渕真奈
実は岩渕選手は小学生の時にサッカー以外にバスケットボールとバレエとピアノをやっていました。
サッカーを始めたのが最も遅く、そして一番サッカーにハマっていきました。
他の習い事も経験したことで、「サッカーが一番好きだ」と気づいたのです。
また、子どもの頃から意志が強い性格だったので、一番好きなサッカーを続けるために(本人曰く)わがままな行動もたくさんとっていたのだとか。
それほどまでに好きなサッカーだったからこそ、続けてこられたのですね。
アストン・ヴィラに移籍した直後に監督が変わったことで守備重視の戦術でやりたいプレーができなくなったこと。
2015カナダワールドカップ直前に靭帯損傷してメンバーから外れるギリギリのところだったこと。
多くの困難がありました。
それでもやり続けてこれたのは、間違いなく「サッカーが一番好きだから」と言えるでしょう。
好きだから続けられる。
そして、続くからもっと好きになるのです。
好きなことを続けることも能力
岩渕選手はこんなことも言っています。
好きなことをやり続ける、それも一つの能力だと思います
『明るく自分らしく』 岩渕真奈
続けられることだって、立派な能力なんです。
続けることとは、「やり抜く力」
GRITというキーワードをご存じですか?
やり抜く力を表す言葉です。
成功のためには、「才能」ではなく「やり抜く力」がカギなのです。
ペンシルベニア大学教授が提唱するGRITについては、こちらのブログを読んでみてください。
続けるチカラ、やり抜くチカラは伸ばせます。
「自分には継続力がない」と思うのではなく、継続力は伸ばせると信じる心が未来を変えていくのです。
自分らしく居続ける
岩渕選手が楽しく続けられる理由はもう一つあります。
「自分らしく居続けること」です。
小学生の時に男子とサッカーするときも、
14歳でトップチームデビューしたときも、
なでしこジャパン(日本代表)に選出されたときも、
ホッフェンハイムに移籍したときも、
アストン・ヴィラに移籍したときも、
アーセナルに移籍した時も、
自分らしく居続けた岩渕選手。
自分がどんな人間であるかを知り、自分らしさを忘れずにチャレンジしてきたからこそ、様々な環境でもサッカーを楽しく続けられたのではないでしょうか。
「自分らしく居る」
簡単なことではないかもしれません。
「そもそも”自分らしい”ってなに?」
って思うかもしれません。
悩んだっていいんです。
すぐにわからなくたっていいんです。
あせらずゆっくり見つけていきましょう。
そして、時には周りも頼ってくださいね。
スポーツメンタルコーチは、そんなあなたを応援しています。
困ったとき、悩んだとき、いつでも声をかけてください。