ゴルフとは、1打1打の積み重ね。
数式で表せば、1+1+1+1+1+1+1+…と18番をホールアウトするまで続きます。
罰打を除けば、いきなり複数の打数がカウントされることはありません。
バスケットボールのように、遠くから入れたら点数が変わるわけでもありません。
打った打数が減ることもありません。
たとえバーディを取ったとしても、積み重ねてきた打数からマイナス1打されるわけではなく、あくまで規定打数(パー)よりも1打少ないということなのです。
どんなショットも大切な1打。
その1打の積み重ねが、勝敗を分けます。
だからこそ、その1打を大切にしてほしい。
そんな思いで今回はブログを書きます。
重みは違っても、1打は1打
300ヤードのティーショットと、60センチのパット。
たしかに、重みは違うかもしれません。
60センチのパットはエンジョイゴルファーなら「OK」の距離ですし、プロならほぼ外しません。
(ちなみにPGAツアーが60センチ(2ft)を決める確率は99%)
一方で300ヤードは誰でも飛ばせる距離ではありません。
こう考えると、300ヤードの1打に重みを感じますが、結局のところは1打であることに変わりはありません。
1打の重みを可視化する『Stroke Gained(ストロークゲインド)』の考えは一旦置いといて、シンプルに考えればどちらも同じ1打です。
頭で分かっていても、そう思えない時があるのがゴルフなんですよね。
スコアカードはどうやって記載しているか
スコアカードにスコアを書くときに、主に2通りのやり方があります。
1つは打数をそのまま書くやり方。
4打、5打、4打、と書いていき、最後に合計を計算します。
もう1つはパーを基準に書くやり方。
ー、-1、+1もしくはー、〇、△と、パーを基準に増減させて、最後に全体のパーに対して増減させます。

どっちが良くてどっちが良くなくて、という話をするつもりはありません。
極論を言うと、(同伴者も含めて)スコアが分かればどちらでもよいでしょう。
ポイントはどちらが自分に合っているかということ。
球聖ボビー・ジョーンズが言った『オールドマン・パー』を相手にするのなら、ー1/+1とパーに対する増減を書くのが合っているでしょう。
一方、1打1打の積み重ねを大切にするなら総打数を各ホールに書くこともオススメします。
ー1/+1と書くよりも何打費やしたかが直感でわかることと、トータルのスコアがパッと見てわかりづらくなります。
これはホールアウト後のトータル打数、つまり未来の結果をイメージしにくくさせて、脳を「いま」により集中させやすいという側面もあるのです。
普段何気なく記入しているスコアのつけ方にもメンタルのヒントはあるのです。
「あの1打」は終わったこと
ミスショットをした時、「あの1打がなぁ」と嘆きたくなりますよね。
「なんとか取り返そう」と思うかもしれません。
バーディーを取ると「取り返した!」という気持ちになるかもしれませんが、やはり実際は1打1打の積み重ねなのでスコアが減った(取り返した)わけではないのですね。
だからこそ、過去に囚われない。
「あの1打」はもう終わったことです。
頭の中にある「過去」の1打を考えるより、目の前にある「いま」の1打を考えてみましょう。
1打1打の積み重ねを意識するとは、「いまこの瞬間」に集中することと言えます。
過去の1打に問われることなく、未来のまだ見ぬ合計スコアを意識することなく、冷静に1打1打に集中してみましょう。