メンタルゴルフ Vol.20 邯鄲の歩(かんたんのあゆみ)

新しいことを学んで自分のスイングがよくわからなくなった経験はありませんか?

「あれ?なんかよくわからなくなっちゃった」

実はこれ、2,000年以上前の中国に事例があるんです。

新しいことを学ぶときも、古い考えも知っておく。

温故知新のココロを持って、学んでいきましょう!

新しい何かを取り入れようとして自分のスイングを見失ってしまう方に、いい気づきが得られますのでぜひ最後まで読んでください。

「邯鄲の歩」というお話し

邯鄲(かんたん)の歩(あゆみ)というお話を聴いたことがありますか?

中国の戦国時代(紀元前400~200年ごろ)のお話です。

大人気漫画『キングダム』の舞台となっている時代ですね。

邯鄲の歩(かんたんのあゆみ)

戦国時代の燕(えん)という国に住む青年が、都会の歩き方を学ぼうと思って隣の国・趙(ちょう)の都、邯鄲に行きました。

ところが、歩き方を学び取ることができなかったばかりか、青年は自分の歩き方まで忘れてしまいました。

結局、青年は歩けなくなり、這って燕の国まで帰りました。

というお話。

『荘子』に書かれている故事です。

このことから、他人を真似しようとして、本来持っている自分の技術も失ってしまうことのたとえとして使われています。

この話を聴いて、思い当たることがありませんか?

誰かのスイングをマネをしようとして、自分の本来持っていたスイングまでおかしくなってしまったことはありませんか?

身体の動かし方は十人十色

わたしはメンタルをサポートするコーチなので体の動かし方については専門ではないことを先に申し上げておきます。

ですが、人の体の動かし方やスイングは十人十色であることは断言できます。

理屈抜きに、走りやすいフォーム、打ちやすいスイングってありますよね。

一方で、ネットやYouTubeを開けば、スイングのオススメがたくさんでてきます。

「飛ばすにはこうする」

「安定させるにはああする」

わたしもゴルファーの端くれなので、そのような情報は大変助かります。

ここで伝えたいことは、本来持っている素晴らしいものをなくすほどのことをしてほしくないということ。

合わないと思ったらすぐにやめる心も

新しい情報を得て取り入れる姿勢は素晴らしいです。

ですが、万人に合うテクニックはない。というのも事実なのです。

そもそも、万人に合うテクニックが存在するのであれば、みんな最初にそれを習うはずですよね。

自分に合わないと思ったら止める

そんな心のあり方も持っておくとよいでしょう。

Swing your swing

PGAツアーの公式SNSアカウントで定期的に流れていた動画があります。

いろいろなPGAツアー選手のスイングが同時に見られるショート動画です。

そこに書かれている一文

Swing your swing(あなたのスイングをしよう)

ゴルフの打ち方は人それぞれです。

なにかを学ぶときも、燕の国の青年のように自分の技術を忘れてしまわないようにしたいですね!

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