同伴者がナイスショット!
次に打つ自分もナイスショット!
同伴者が右に曲げてOB…
それを見た自分も同じく曲げてOB…
ゴルフしているとこんなことが一度や二度はあったでしょう。
理由の一つに脳の機能があげられます。
その仕組みを知ることで、ティーイングエリアでのメンタルを整えていくことができます。
人のマネをするミラーニューロン
ヒトが行うコミュニケーションは、顔の表情やしぐさといった、言葉ではない手段を用いることが多いです。
これを『非言語コミュニケーション』と言います。
非言語コミュニケーションにおいて、ミラーニューロンと呼ばれる神経細胞が重要な役割を担っています。
脳は自分が目にした相手の動きを自分に重ね合わせる機能を持っています。
相手の脳活動を鏡に映すような神経細胞の動きから、ミラーニューロンという名がつきました。

誰かがあくびをしたとき、つられてあくびがでたことはありませんか?
いわゆる「つい、つられちゃった」という状態です。
ミラーニューロンは、サルの脳を研究していたときに偶然発見され、ヒトのミラーニューロンについてはまだわかっていないこともあると言われています。
誰かがスライスしてOBになったとき、次に打つあなたが同じ結果になってしまうのも、もしかするとこのミラーニューロンが影響しているかもしれません。
同伴者のミスショットの後は?
もしミラーニューロンがあなたのショットに影響を与えているとしたら、事前に悪い結果を防ぐ準備だってできます。
それは至ってシンプル。
同伴者のミスショットを見たら、一度あなたの頭の中をリセットして忘れましょう。
そして、自分の打ちたいショットだけをイメージして、鏡に映っているミスショットを消し去ってしまうのです。
目をつぶって深呼吸するのもいいですね。

同伴者のナイスショットの後は?
逆に同伴者が気持ちいいほどのナイスショットを打った場合。
これはぜひマネしたいですよね。
さっきとは逆に、あえて自分がイメージすることをせずにすぐショットに入るのも一つの手です。
ティーを刺す位置を同じにして重ね合わせたりするのもいいですね。
自分が決めたルーティンを必ず守るのもメンタルを整える一つのやり方。
一方で、脳の仕組みを考えて、ケースバイケースでルーティンを変えるというのもアリです。
良い意味で、同伴者のナイスショットに便乗しちゃいましょう!
脳と心のしくみ
池谷裕二 著
