今回はJGTOとJLPGAの2020-2021シーズンのとある数字に注目してみました。
各大会で優勝した選手は、ファーストホールでどのような結果だったのか。
ちなみにファーストホールとは、outスタートのラウンドは1番ホール、inスタートの場合は10番ホールのことをここでは指しています。
調査方法
- JGTOとJLPGAにおける、各大会の優勝者の最初のホールの結果を抜粋
- outスタートの場合は1番ホール、inスタートの場合は10番ホールの結果
- 4日間大会は4ラウンド分を、3日間大会は3ラウンド分を調査
- 対象は2020-2021シーズン
女子プロはボギーが少ない

全167ラウンド中、ファーストホールがボギーだったのは8ラウンドのみでした。
中には4日間連続でバーディースタートだった選手もいます。
(2020年 日本女子オープンでの原英莉花プロと、2021年 日本ハムレディスクラシックでの堀琴音プロ)
注目は、2021年のリゾートトラストレディスで優勝した勝みなみプロ。
最終日のスタートでなんとダブルボギー。それでも崩れることなく優勝しています。
個人的にはもう少しボギーが多い(結果は全体の5%)かと思っていましたが、安定感のある選手が多い女子プロゴルフらしい結果とも言えそうです。
男子プロは女子の倍近くのボギー数

男子は大会が女子に比べて少ないためサンプル数も減ってしまいますが、109ラウンド中11ラウンドでファーストホールがボギーになっていました。
パーセンテージで見れば、女子のほぼ倍。
約2/3がパーであるということは男女ツアーどちらもほぼ変わらないので、バーディーが減った分ボギーになっている、とも言えます。
男子はやはり距離が長く、バーディーを取りに行くことは『諸刃の剣』なのでしょう。
バーディーを”取れるに越したことはない”
ここまでのグラフを見れば、「バーディー取るの大事だよね」と思ってしまいがちですが、私が注目したのは次の数字。
【ファーストホールでのバーディーが0で優勝したパターン】
- 女子は全51大会中、17大会(33%)
- 男子は全28大会中、9大会(32%)
つまり、バーディー取れなくても、確実にパーを取ることでチャンスはあるということ。
もちろん、バーディーは取れたら嬉しいですが、かと言って取らなきゃいけないというわけではない。
バーディーを“取れるに越したことはない”と思えるメンタルを持てたとしたら、どんな気持ちで1番ホールを迎えられると思いますか?
※今回の指標は、コースの違い・ホールの違い(1番or10番)があるため、あくまで参考としてください
あなたのゴルフメンタルは、今すぐにでも変えられます。
小さな一歩から踏み出してみましょう。
次回のメンタルゴルフもお楽しみに!
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