“過猶不及也”(過ぎたるはなお及ばざるがごとし)
孔子の『論語』の言葉で、
「やり過ぎることは足らないのと同じようなもの」
という意味です。
一方で、ゴルフにはこんな格言があります。
“Never up, Never in” (届かなければ入らない)
届かないと入らないからと言って、強く打って大きくオーバーしていませんか?
今回は、論語からパッティングに役立つ考え方を紹介します。
「ちょうどいい」が一番いい
届かないと入らないからといって、強く打ち過ぎてしまうのは考え物。
何事も「ちょうどいい」のが一番いい。
孔子は『論語』でそう教えてくれているのでしょう。
「そんなことはわかっているよ」
そう思う方もいるかもしれません。
そうですよね。
毎回ピッタリに打つというのはあくまで理想。
では、もう少しこの考え方を深掘りしていきましょう。
通り過ぎたボールも入らない
ボビー・ジョーンズさんが残した言葉にこんな格言があります
ショートしたパットがホールに入らないことは自明である。しかし、それと同時に通り過ぎてしまったボールもホールに入らないことを私たちは知っている。
ボビー・ジョーンズ 『ダウン・ザ・フェアウェイ』より
ホール(カップ)に届いたとしても、通り過ぎてしまったら入りません。
当たり前のことなのですが、当たり前を冷静に捉えることも大切なこと。
そして、通り過ぎてしまったとして、それで終わりではないのがゴルフ。
当然、次の1打が待っています。
通り過ぎたらどうなるかを予測しておく
マイナスなことを事前に考えておくことは良いことではないという意見もありますが、オーバーして外した時にどうなるかは考えておくべきです。
例えば、強烈な上り傾斜でのパットの場合、オーバーしたらどうなるか。
言うまでもなく、強烈な下り傾斜のパットが残ります。
“下りの1メートルよりも上りの2メートル”
という言葉もある通り、心理的に上りのパットの方が安心と思える人が多いでしょう。
これは、下りのパットで大きなミスをした記憶が強く残っているからです。
逆に、下りのファーストパットであれば、ショートさせてしまうとまた下りのパットが残ります。
「オーバーしても上りのラインが残るからいいや」
って割り切って打つと案外いい結果になることもありますよね。
つまり何が言いたいかというと、オーバーさせることが常に正しいというわけではないということ。
トッププロですら5〜6メートルの距離を決める確率が約2割なのですから、5回に4回は入らないということなんです。
ということは、常に外した後のことも考えておくべき。
オススメの3ステップを紹介します
- まず理想のパットをイメージする
- 次に最悪のシナリオも想定しておく
- それを回避するために、どういうプランで打つかを決める
ただ単にポジティブに考えるのではなく、上記の3つのステップで考えてみましょう。
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