やり抜くチカラを伸ばすための4つのステップ

結果を出すために一番大切なものは「才能」だと思いますか?

数多くの超一流を見てきたペンシルベニア大学の教授の答えは違います。

一番大切なもの、それは『やり抜くチカラ、GRIT』なのです。

「情熱」と「粘り強さ」を持って「やり抜くこと」が、結果を出す秘けつ。

では、やり抜くチカラを伸ばしていくにはどうしたらよいのか。

4つのステップをGRITの本から学んでいきましょう。

参考文献

GRIT やり抜く力

アンジェラ・ダックワース 著

神崎朗子 訳

やり抜くチカラを伸ばすための4つのステップ

やり抜くチカラを伸ばすためには4つのステップがあります。

「ポイント」ではなく「ステップ」と紹介するのは、この4つの順番が重要度を表すからです。

【やり抜くチカラを伸ばすための4つのステップ】

  1. 興味
  2. 練習
  3. 目的
  4. 希望

一つずつ補足していきます。

1.興味を持って心から楽しむ

「好きこそものの上手なれ」

この言葉を聞いたことある方は多いでしょう。

「〜しなければならない」

義務感を持つことは素晴らしいことですが、〜しなければならないという意識が強いと、競技に対しての興味がどんどん薄れてしまいます。

なにごとも、興味を持つことが一番です。

もし競技を続けられなくなりそうだったらこう考えてみてください。

「わたしはなぜこの競技を好きになったか」

「この競技のどんなところにワクワクを感じるか」

誰にも必ず『ワクワクポイント』はあるはずです。

ないと思っていても、気づいていないだけかもしれません。

競技へのワクワクをイメージし続けたら、必ずやり抜くことができます。

2.努力を怠らず練習する

やり抜くチカラは「思い続ける」だけで備わるものではありません。

努力が必要であることは、各界の超一流が示してきた通りです。

イチローさんも、長嶋茂雄さんも、松井秀喜さんも、努力を惜しまず練習しました。

練習を一切せずにトッププロであり続けた人はおそらくいないでしょう。

かといって、むやみに時間を費やして練習し続ければいいかというと、そうではありません。

人の時間には限りがあり、1日24時間という時間は誰にも平等なものです。

だからこそ、「意図的な練習」が大切であると本書では書かれています。

目標をはっきりさせ、目標を叶えるために必要な練習を、正しいタイミングで正しい量を行うこと。

それが「意図的な練習」です。

研究によると、「意図的な練習」は1日3~5時間が限度です。

やり過ぎもよくないということですね。

3.目的意識を持つ

いまあなたは、なんのためにその競技を続けていますか?

やり抜くチカラを伸ばすためには、いま自分がやっていることの目的を明確にすることです。

古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは、幸福を追求する方法が2つあるといいます。

1つは「内なる精神と調和すること」

もう1つは「利己的な目先の快楽を追求すること」

どちらが良くて、どちらが悪い。という視点ではなく、2つあると思っていただければOKです。

しかし、本書の研究では、やり抜くチカラを伸ばすには「目的」を持つことだと言います。

こちらのグラフは、「目的」「快楽」それぞれどれくらい意識しているかを縦軸に表し、その人のやり抜く力(GRITスコア)を横軸に表したものです。

※GRITスコアについてはブログ末尾に掲載しています。

「目的」「快楽」とやり抜くチカラの関係 引用元「GRIT やり抜く力」 アンジェラ・ダックワース著 

横軸のGRITスコアが3.5を超えている人は、利己的な「快楽」よりも「目的」意識が強いことがわかります。

目的をしっかり持つことが、結果的にやり抜くチカラの向上につながるのですね。

4.困難に立ち向かうための希望を持つ

希望を持ち続けること。

これは単に「きっとよくなるだろう」と運任せにすることではありません。

正しい努力を続けていれば、必ず成長することができる。

そう信じることこそが「希望を持つこと」です。

希望という名のマインドセットを持つことができたら、困難にも立ち向かえます。

そのことを詳しく書いてくれているのが『MINDSET』という本です。

こちらは別のブログに書いていますので、ぜひ読んでみてください。

やり抜くチカラ=才能、ではない

成功している人をみると「あいつは才能があるから」と思ってしまいがち。

でも、本当にそうなのでしょうか。

才能があるから、成功したのでしょうか。

「あいつは才能があるから」

そう結論付けてしまうのは簡単です。

ひとつ間違いなく言えることがあるとすれば、やり抜くチカラは伸ばしていくことができるということ。

「才能」という目に見えない不確かなものを理由にするのではなく、今日から「やり抜くチカラ」を伸ばしていきませんか?

ここまで説明した4つのステップ。

自分に置き換えてみたら、どんな行動ができるでしょうか。

その答えはそれぞれです。

自分で決めたステップが一番良いに決まっています。

やり抜くチカラを伸ばし続けていけたとしたら、どんな素晴らしい世界が待っていると思いますか?


GRITスコアの測り方

下のGRITスケールを使って、あなたの今のGRITスコアを測ってみましょう!

あまり深く考えず、直感で答えてみてください。

GRITスケール 引用元「GRIT やり抜く力」 アンジェラ・ダックワース著

設問10まで答えたら、奇数設問のスコアと偶数設問のスコアをそれぞれ合計し、5で割ってください。

これはやり抜く力の要素である「情熱」と「粘り強さ」を表すもの。

奇数設問の点数が「情熱」、偶数設問の点数が「粘り強さ」を表します。

「情熱」と「粘り強さ」を足して2で割れば全体のスコアになります。

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