点と点をつなげて線になる

スティーブ・ジョブズ

IT界に革命を起こした一人といっても過言ではないでしょう。

Mac、iPod、iPhoneなど、たくさんの素晴らしい製品を残してこの世を去りました。

生前、話題になったスピーチがあります。

2005年のスタンフォード大学卒業式にて卒業生に向けたスピーチを行いました。

15分ほどの動画なので、まだ見たことない方はぜひご覧ください。

この動画は英語と日本語の字幕があって見やすいです。

ストーリーが3つに分かれています。

  1. Connecting the dots 点と点を結ぶこと (0:56 ~ 5:37)
  2. Love and Loss 愛と喪失 (5:35 ~ 9:03)
  3. Death 死について (9:04 ~ 13:00)

その中でも今回は始めのConnecting the dotsについてです。

大学を辞めた後にコッソリ学んだフォント

大学の授業に価値を見いだせなくなり、半年で大学を辞めたジョブズ氏。

辞めた後も、コッソリと興味がある授業に参加していました。

リード大学は当時アメリカ内で最高の書体の授業を実施していました。

そこに参加していたジョブズ氏は、書体の美しさに魅了されます。

そして10年後、彼はMacintosh(通称Mac)のにその書体を組み込みました。

いまでは当たり前のようにパソコンで使えるサンセリフなどの文字は、実はジョブズ氏の大学の授業が活きていたのです。

点は後からつながる

しかし、大学生当時のジョブズ氏がパソコンに美しい書体を組み込むことを考えていたわけではありません。

10年が経ち、その経験が生きて点と点がつながったのです。

You can’t connect the dots looking forward, you can only connect them looking backwards.

将来を見据えて点と点を結びつけることはできません。後になって見た時にしか点と点を結びつけることはできないのです。

スティーブ・ジョブズ

いまやっている練習、いまがんばっている努力、まだ結果は出ていないかもしれません。

意味や価値が見いだせなくなって、興味が出ないことだってあるかもしれません。

でもそれが、将来なにかのきっかけで線になることだってあるんです。

心理学者のジョン・D・クランボルツが提唱する計画的偶発性理論ではこう言われています。

キャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される

ジョン・D・クランボルツ 計画的偶発性理論

8割とはすごいですね。

わたしたちの人生の8割は偶然から決まっているというのです。

スティーブ・ジョブズ氏が話していたConnecting the dotsもこの話に近いでしょう。

人生において様々な点があり、何かのきっかけで偶然に線がつながるのです。

どれだけ偶然を大切にできるか。

どれだけ続けることができるか。

そして、後になってどれだけ気づくことができるか、です。

線とは点の集まり

そもそも、数学的には「線」は太さを持たないものであると定義されています。

見た目の便宜上で太さがあるだけで、概念的なものです。

「線」とは「点」の集まりとも言われます。

無数の点がつながって、線になるのです。

言い換えると、点から点に向かう軌跡を表しているとも言えます。

なにが言いたいかというと、人生における「きっかけ」となるような「点」はたくさんあるということ。

そして、どこかの点からどこかの点に向かっていたその途中にも、ちゃんと「点」はあるということ。

普段の生活の中にも、メンタルを整えるヒントはある

いつもわたしが心の中で大切にしている考え方です。

日々の暮らしに、たくさんの「点」はあります。

その「点」は必ずつながるわけではないでしょう。

でもそれがわかるのは少し先の話。

思いがけないところでつながって「線」になる可能性があります。

そんな心のあり方でいたら、毎日が少し楽しくなりませんか?

いまがんばっていることが、もう少しがんばれそうな気がしませんか?

なにごとも、心のあり方から。

心のあり方を整えることが、メンタルパフォーマンスにつながるのです。

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