乗り越えたい課題があるとき、その課題を陸上競技のハードルにたとえることがありますよね。
なかなかそのハードルを越えられないとき、どうしていますか?
挫折したり、立ち止まってしまったりしていませんか?
ハードルが高いと思った時は、勇気を持って下げることも考えてみましょう。
言い換えるならば、「自分なりのハードル」を意識してみましょう。
目の前にある課題を越えられなくて悩んでいるあなたにぜひ読んでほしいコラムです。
ハードル下げる勇気を持つ
越えられないと思ったハードルは一度下げてみることをオススメします。
「ハードルを下げる」というとネガティブな言葉に聞こえる方もいるかもしれません。
しかし、体調やコンディションなど、すべてが常に万全であるというわけではないですよね。
ある日できたことが、またある日はできなくなることだってあるんです。
どんなときも、小さな成功を大切にする。
そのためには、ハードルを下げてでも前に進んでいきましょう。
大事なことは前に進むこと
ちなみに、男子の110mハードルと女子の100mハードルは、それぞれいくつのハードルがあるかご存じですか?

答えは男女どちらも「10個」です。
スタートしてから全10個のハードルを越えて110mもしくは100m先に何秒でゴールするか、という競技です。
ハードル走を知っている方には当たり前のように聞こえると思います。
ここに「ハードルを越える」という言葉の本質があります。
つまり、目的は早くゴールすることなんです。
ハードル1つ1つの跳び方だけで順位が決まるわけではないのです。
(もちろん、実際にハードル走をされている方は、0.1秒を削るためにハードルの跳び方も日々研究されているという前提でお話ししています)
以前、世界陸上でハードルをなぎ倒してゴールしていく選手を観ました。
アメリカのアレン・ジョンソン選手、すごく強烈な印象があったことを覚えています。
ルール上、故意にハードルを倒すことは認められておりませんが、この選手はしっかり跳び越えつつもハードルを結果的に倒して進み、結局金メダルを獲得しました。
なにが言いたいかというと、「とにかく前に進んでいこう」ということです。
目の前に越えられないハードルが仮にあったとしても、そこで足を止めてしまうのではなく、とにかく自分にできることをやって、前に進むことで得られる結果があるということなのです。
松山英樹プロもハードルを見直した
ハードルを下げる、という話に戻りましょう。
2021年のマスターズ。
アジア勢初のマスターズチャンピオンとなった松山英樹プロ。
のちに発売された著書「彼方への挑戦」でこう語っています。
大きな目標に対してうまくいかない時間が続いても、自分なりにハードルを設けて、それを越えていくことは前進のために必要だと思う
松山英樹 「彼方への挑戦」より
長らく勝利から遠ざかっていた2018年頃、理想のゴルフとは程遠い内容だったそうです。
しかし、その中でもシーズン最終戦に残る30人に入ることができました。
松山プロは、優勝できなくても30人に入ることができたという事実をしっかりと受け止め、かつ唯一の心の拠り所としていたそうです。
そして、2021年のマスターズではついに快挙を成し遂げました。
※松山プロの著書のアウトプットはコチラ
苦しい時期も、自分なりのハードルを越えてきたからこその結果と言えるでしょう。
「ハードルを下げる」と考えると、”妥協”のように捉える方もいるかもしれません。
でもそんなことはありませんよ!
うまくいかないときでも小さなハードルを確実に越えていく。
そして、跳び越え続けてることを自分自身がしっかり意識していく。
あなたの目の前に越えられないようなハードルがあったとしたら、
どんな心のあり方で越えていきますか?
その先に、どんな未来が待っていると思いますか?