ゴルフキャディ 世界で闘うために 進藤大典・著 を読んで

今回紹介する本は、進藤大典さん著書の「ゴルフキャディ 世界で闘うために」です。

松山英樹プロのキャディだったことはご存じの方も多いと思います。

他にも、宮里優作プロ、片山晋呉プロ、岩田寛プロ、上田桃子プロなど様々なトッププロのバッグを担いできた進藤さん。

本作は、主に松山選手とアメリカPGAツアーで戦ったときのエピソードが書かれています。

「知らない」を減らす

日本人選手にとってみれば、アメリカPGAツアーは「アウェー」の地。

そんな環境で選手がリラックスしてプレーするにはキャディの情報量が大事と言います。

コースの隅から隅まで事前にチェックし、試合前には4周もコースを回るのだそうです。

でも、その得た情報を全て使うかと言えばそうではなく、100のうち1つか2つ程度。

「選手がリラックスするために、”知らない”を減らすこと」

この姿勢がアウェーで闘うキャディの大事な心得なのですね

根拠に基づき、納得が得られるアドバイスを

言うまでもなく、松山プロのショットの精度は世界トップクラス。

そんな選手に対して、感覚に頼った情報というは心もとないと考えていた進藤さん。

例えば「風」

アメリカPGAツアーのキャディの多くが持っているのがコンパス。

風向きを調べるときに、芝をちぎって飛ばすだけではなく、コンパスを使って風の向きを正確に伝えるがキャディの務めなのです。

選手とキャディは「バディ」

日本では選手とキャディは主従関係のようなイメージ。

しかし、アメリカでは選手とキャディの関係はイーブンで、「バディ」という存在に近いのだそうです。

だからこそ、キャディも選手と同じレベルでプロフェッショナルな姿勢が求められるのです。

キャディとメンタルコーチ

スポーツメンタルコーチの視点で読むと、選手に対してのプロフェッショナルなホスピタリティが特に印象に残りました。

キャディとメンタルコーチ。

立場は少し違いますが、アスリートの近くでサポートするために大切な心のあり方が学べます。

選手のサポートをするために、「無駄」なことは1つもない

そんな思いを持って選手をサポートし続けていきたいと思います。

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