「自分のスタイルにこだわる」
どんな競技でも、自分なりのスタイル・自分の型を意識している人は少なくないでしょう。
自分のスタイルを持つことはとても素晴らしいことです。
自分の強みがわかっているとも言えます。
一方で、スタイルにこだわりすぎてしまう人もいます。
スタイルとは何か。型とは何か。
「自分のスタイルがどうあるべきか」と悩む人に読んでほしいコラムです。
スタイルにこだわらないというスタイルを持つ
世界一のプロ・ゲーマーとなった梅原大吾さんは著書でこう語ります。
僕の勝ち方にはスタイルはない。スタイルに陥らないようにしていると言ってもいい。
梅原大吾・著 勝ち続ける意志力
17歳で世界一になり、その後も活躍し続けた梅原さんは、自分の勝ち方にスタイルはないといいます。
その理由に感銘を受けたので紹介します。
そもそも勝負の本質は、その人の好みやスタイルとは関係のないところにある。勝つために最善の行動を探ること。それこそが重要なのであって、趣味嗜好は瑣末(さまつ)で個人的な願望に過ぎない。
梅原大吾・著 勝ち続ける意志力
スタイルにこだわることを「個人的な願望」と言い切っています。
結果を残してきた人だからこそ、重みのある言葉です。
羽生永世七冠も“ひとつにこだわらない”
将棋の7つのタイトル全てで「永世」の称号を持つ羽生善治さんもこう語ります。
オールラウンドプレイヤーでありたいと思っている。同時に、“ひとつにこだわらない”というのが、私にとってのスタイルだ。
羽生善治・著 捨てる力
将棋においては、スタイルは「棋風」とも言われます。
「わたしの棋風はこうだ!」という考えではなく、こだわらずに柔軟に対応してきたからこその永世七冠の称号なのですね。
勝負の本質はなにか
勝負の本質とはなにか。
この問いに対する答えを書くことはしません。
なぜなら、それはアスリートそれぞれにあるものであり、答えは1つではないのです。
勝ち負けに関しては、こちらのコラムもぜひ読んでみてください。
『猫の妙術』という剣術書から学べる勝負の本質です。
スタイルを貫くのもアリです
ここまで読んでくれた方は「自分のスタイルを貫かないほうが良い」と感じたかもしれません。
Yesであり、Noとも言えます。
スタイルはあなたにとっての長所であり、武器でもあるのです。
武器を取り上げるのではなく、あえて貫くのも1つの考え方。
スタイルに「こだわる」のと「貫く」のは似ているようで違います。
貫くなら、貫きましょう!
自分の目標はなにか。目的は何か。
スタイルは何か。
自分を見つめることが自分自身の成長になります。
もし自分ひとりでは不安なときは、いつでも周りを頼ってください。
メンタルコーチはいつでも相談に乗ります。
一人でも多くのアスリートに笑顔が届くことを願ってます!
世界一プロ・ゲーマーの「仕事術」
勝ち続ける意志力
梅原大吾 著
