競技生活の中でどんなときに「幸せだ」と感じますか?
結果を出したとき?
誰かに認められたとき?
人は、言うまでもなく幸せであることで最高のパフォーマンスを発揮します。
にもかかわらず、幸せのハードルが高すぎることで日々の幸せに気づけない人もいます。
今日からあなたも、幸せのハードルをあえて下げてみませんか?
日日是好日
中国の故事から伝わった禅の言葉に日日是好日(にちにちこれこうにち、または、にちにちこれこうじつ)という言葉があります。
毎日が楽しく素晴らしい日、という意味です。
いまチャレンジしていることがうまくいかないとき。
なかなか結果が出ないとき。
人間関係に悩みを抱えているとき。
そんなとき、一日が良い日であると全く思えないこともあるでしょう。
でもそんなときこそ、日々の中にある『小さな幸せ』を大切にしてみませんか?
「今日食べたお昼ご飯のおかずがおいしかった」
「娘・息子が笑顔だった」
「旦那さん・奥さんと笑い話をした」
「定時でお仕事終わらせることができた」
「間食の新作おやつがおいしかった」
ささいなことでも、それがセロトニンやオキシトシンを分泌させるきっかけとなり、幸せと感じるのです。
当たり前を幸せと思えるか
いまこのブログを読んでくれている方は、多くが日本に住んでいる方と思います。
わたしは仕事やプライベートで数か国を訪れたことがありますが、はっきり言って日本が一番です。
慣れ親しんでいるという補正があったとしても、日本が一番住みやすいと思えます。
これは決して他国を悪く言うのではなく、わたしの価値観で日本が一番好きだということです。
だから、日本に住んでいられることが幸せに感じます。
自国・母国に住むことを当たり前と感じている人もいるでしょう。
その当たり前を、幸せであると感じることはありますか?
他者と比べるのはいいことではないという前提のもとでお話ししますが、日本のように満足な暮らしが簡単ではない国はたくさんあります。
日本にいて普通の暮らしができているだけで幸せなことなのです。
大好きな競技ができているだけで幸せなことなのです。
いまの当たり前を、どれだけ幸せと思えるか。

趣味はありますか?
意外と思えるかもしれませんが、「趣味がない」というアスリートの方もいます。
競技に打ち込むあまり、オフの日になにもやることがなくなってしまうのです。
無理に見つけることはしなくても、自分が心の底からワクワクする趣味をなにか一つ持っておきたいですね。
趣味はいいリフレッシュになるだけでなく、『小さな幸せ』を感じやすいです。
趣味を見つける時は、自分がどんなことにワクワクを感じるか考えてみるとヒントが得られます。
他人にとっての楽しい趣味が、自分に合うとは限りませんから。

『養生訓』を読んでみよう
江戸時代に貝原益軒が書いた『養生訓』という本があります。
養生訓のポイント
- なにごともほどほどに。6~7割でOK
- 無理をせず、流れに身を任せる
- 食事とは命をいただくこと。感謝の気持ちを持つ
- 体にいいものを食べる。体を温める
- 体は天のもの、親のもの。不摂生こそ親不孝

現代においては頑張り過ぎてしまう人がたくさんいます。
頑張ることをダメとは言いません。でも頑張り過ぎは良くないです。
頑張りすぎるから、自分が壊れてしまい、周りも見えなくなります。
そんな方にこそ読んでほしいのが『養生訓』
図解版や現代語訳版がたくさん出版されているので、読みやすいものから試してみてください。
ポイントは、書いてあることを全部うのみにしないことだと思っています(笑)
全部をうのみにすると、それはそれで現代では生きにくくなるような思想かもしれません。
本を読んで、1つ2つと気づきが得られたらそれで充分です。
幸せと感じられることは、あなたの周りにきっとあります。
気づいていないだけかもしれません。
毎日その日の『小さな幸せ』を1つ、日記に書いてみてください。
メモ書き程度でOKです。
小さなことの積み重ねが、やがて『大きな幸せ』につながると信じています。