「アイツは天才だから勝てないよ」
そう思って諦めたことはありませんか?
相手の力を認めるのは素晴らしいことです。
しかし、「天才だから」という理由で諦めてしまっていいのでしょうか。
天才と呼ばれる人だって、努力しているのです。
言い換えれば、努力しているからこそ周りからは『天才』と呼ばれるほどの活躍をしているかもしれません。
そもそも「あいつ」は天才なのか。
天才→だから勝てないって思い込んでいないか。
今回のブログではそんな思い込みを外していきます!
モーツァルトは天才か
音楽家・モーツァルトをご存じですか?
音楽に詳しくない方でも、名前を聞いたことがない人はいないでしょう。
わたしは音楽に詳しいほうではありませんが、「モーツァルト=天才」と聞いたことがある方も多いはずです。

では、なにがどう天才なのか知っている方はどれくらいいるでしょうか。
ググれば情報は出てきますが、多くの人は「モーツァルトは『天才』と言われているから天才だと思っている」という認識でしょう。
「天才だと言われているから天才だと思っている」にすぎないのです。
念のため言いますが、モーツァルトの才能そのものを疑っているのではありません。
何が言いたいかと言うと、他人からの情報で「あいつは天才だ」って思い込んでいる事例なのです。
その人の全貌を知らずに、周りからの情報で「天才」と決めつけるのは、少し早い気がしませんか?
部活、チーム、対戦相手。
あなたの過去のスポーツ遍歴で思い出してみてください。
まわりが「あいつ天才的に上手いんだって」と聞いて、それだけで委縮した経験はありませんか?
まさに、不要な情報で自分に余計な思い込みのフタをしてしまった例です。
天才は本当に才能で戦っているのか
繰り返しますが、モーツァルトの才能そのものを疑っているわけではありません。
知れば知るほど、その凄さはわたしでもイメージはできます。
では、モーツァルトは才能だけで偉大な楽曲を作ってきたのでしょうか。
ここが大事なポイントなのですが、誰かを「天才」と思ってしまうと、その人の努力が見えなくなるということ。
モーツァルトも、3歳から楽器を弾き続けていたという話が残っています。
幼少期からずーっと楽器に触れてきたのです。努力してきたのです。
「あいつは天才」
「あの人は才能あるから強い」
そう思ってしまうことで、無意識に「才能で戦っている」と思ってしまいませんか?
というよりも、そう思ってしまうことがラクだったりする時もありませんか?
わたし自身も中学生時代を振り返ってそんな経験がありました。
相手チームにめちゃくちゃガタイの良い選手。
髪は金髪で(なぜ中学生で金髪だったのかは置いといて)、威圧感もある。
とにかくフィジカルが強くてたくさん点を取る、というウワサが広まっていました。
プレーをほとんど見ていないのに、「アイツは恵まれた体格でめっちゃ上手いやつ」というレッテルを勝手に貼ってしまった中学生時代の私。
試合が始まったら、気持ちで負けていたことは今でも覚えています。
心のどこかで、「あんな選手が相手だから、負けても仕方ない」って思っていました。
後から知った話ですが、その金髪の選手は幼少期からずっとサッカーをし続けていたとのこと。
つまり、努力し続けていたのです。
あの時の自分は、「相手は才能に溢れたすごいやつだから勝てない」と勝手に思い込んでいたのです。

能力は伸ばせる
どんな優れた名選手も、「天才だ」と証明された人はおそらくいません。
そもそも「天才」の定義もあいまいですから。
間違いなく言えるのは、結果を残してきた名選手はみな必ず努力してきているということ。
才能だけで結果を出し続けられるほど、どの競技も甘い世界ではないはずです。
ということは、周りから見れば「才能」と思えることも、自分で伸ばしていくことができるのではないでしょうか。
スタンフォード大学の心理学教授、キャロル・ドゥエック氏が書いた『マインドセット』という本にはこう書かれています。
人間の基本的資質は努力次第で伸ばすことができる。それが「しなやかマインドセット」の信念だ。
「マインドセット」 キャロル・ドゥエック著
自分の能力が伸ばせるってわかったら、どんな心の変化がありますか?
しなやかなマインドを持つことができたら、どんな未来になると思いますか?
結果はすぐには手に入れられなくても、結果にふさわしいメンタルはすぐに手に入ります。
いや、結果にふさわしいメンタルを先に手に入れるからこそ、結果がついてくるのです。
天才と言われている人にも努力で勝てる
才能は伸ばすことができる
そんなマインドを持つことが、目標への第一歩です。