松井秀喜さんから学ぶ「不動心」

今回読んだのは、松井秀喜さんの著書「不動心」

石川県にある「松井秀喜ベースボールミュージアム」に掲げた松井さんの言葉

日本海のような広く深い心と

白山のような強く動じない心

僕の原点はここにあります

松井秀喜「不動心」より

「広く深い心」と「強く動じない心」こそが、本のタイトル「不動心」であり、それを持った人間でありたいという気持ちが込められています。

いま、自分にできることは何か

星稜高校、巨人、ヤンキースとたくさん活躍されてきた松井秀喜さんにも、困難なときはありました。

特に、ヤンキース時代の骨折は大きな出来事だったと思います。

そんな時、松井さんは「今は体を縮めて、ジャンプの準備をしているとき」と自分に言い聞かせました。

ケガをすると、なにもできない時期に悶々としてしまうこともあると思います。

そんなときこそ、「今の自分にできることはなにか」という意識を持つことができたら、どんな未来になるでしょうか。

失敗と付き合っていく

どんな一流選手であれ、失敗は必ず起こります。

野球では、3割打てたら1流選手と呼ばれます。つまり、10回打席に立って7回は「失敗」するわけです。

「失敗」の捉え方は人それぞれですので、ネガティブにもポジティブにも捉えることができます。

松井さんは、「野球とは人生そのもの。人生も野球も、失敗の連続である」と言います。

一流選手であればあるほど、たくさん失敗を重ねてきているのです。

そう思えたら、あなたの考える「失敗」の捉え方も変わってきませんか?

竹は節があるからこそ

ご両親からも大きな影響を受けていた松井秀喜さん。

お父様からは「人間万事塞翁が馬」という言葉を常にかけられていたそうです。

人間にとって、なにが幸いでなにが災いか、表面的な現象ではわからないよ、という意味です。

お母様は、32打席ノーヒットだった時の松井さんにFAXでこう伝えました。

「今は竹にたとえると節の時期です。竹は節があるからこそ、次は真っすぐに成長するのです」

わかりやすく、そして心に染みわたるとても深いお言葉ですよね。

起きることには、きっと意味があります。

でもそれは、無理に見つけようとしなくてもいいんです。

時が経って、わかることだってあります。

意味があると思えるだけで、前を向けます。

そんなことを教えてくれる一冊でした。

タイトルとURLをコピーしました