なにげなく本屋で本を探していると、こんな一冊が目に入ってきました。
私が子どもの頃から大好きだったジブリアニメで哲学するという本。

ジブリって、独特な世界観で考えさせてくれるアニメですよね。
子どもの頃はなにも意識せず観ていた映画も、あらためて哲学的に考えてみると何か発見があるのではないか。
そう思って読んでみました。
私がこの本を読む目的
- 大好きなジブリを通して、なにか新たな発見を探す
本書で紹介されているアニメ
- 風の谷のナウシカ
- 天空の城ラピュタ
- となりのトトロ
- 魔女の宅急便
- 紅の豚
- もののけ姫
- 千と千尋の神隠し
- ハウルの動く城
- 崖の上のポニョ
- 風立ちぬ
全10作を題材に哲学的な視点で紹介されています。
「谷」はなにか。「石」とはなにか。「城」とはなにか。など。
今回はその中から1つ、「魔女の宅急便」の章から印象的だったことを共有します。
魔女の宅急便
あらすじ
魔法使いの家に生まれたキキ。13歳になったら一人で町を出て暮らすのが魔女のしきたり。猫のジジと一緒にほうきに乗って、海の見える街に引っ越す。そこでトンボという少年に出会い、自分のアイデンティティと向き合いながら成長する様子が描かれたお話。
「宅急便」とはなにか
キキが海の見える街に引っ越しして生活が慣れてきたころ、空飛ぶ宅急便の仕事を始めます。
ほうきを使って魔法で飛べるキキにとって、空を使って宅急便をするというのはまさに得意技。
キキは宅急便という仕事を通して、「困っている人を助ける」という、仕事の本質にせまることを無意識に行っていました。
ニシンのパイを運ぶために老婦人の家に行ったシーンを覚えていますか?
電気オーブンが壊れていたため、薪で焼けるオーブンを使おうと提案し、自ら薪を運び準備をします。
また焼けるまでの間、電球を変えるなど他の手伝いも行い、焼けた後は雨でびしょ濡れになりながらもニシンのパイを無事温かいまま届けました。
本書には、「宅急便の本質は困っている人を助けることである」と書かれています。
荷物はその気になれば自分で運べます(時間はかかりますが)。本は本屋に行けば買えます。
しかし、それができない状況である、つまり困っている状態。
そんな時に、宅急便は助けてくれるわけです。
キキは「宅急便をしたい」という気持ちの先に、「人助けをしたい」という内発的な動機があったのです。
どんな仕事にもあてはまること
これはもちろん宅急便だけにあてはまることではありません。
サービス業に限らず、どんな仕事でも、そして今あなたがしている仕事も、世界のどこかで困っている人を助ける仕事なのです。
メンタルコーチングも同じだと思っています。
なにか困っているからこそ、メンタルコーチのサポートを求めてくれるのだと思っています。
いつか来るその日のために、「困っている人を助ける」という本質を心の中に絶やさないように日々勉強していきます。
私は読書の際、必ず最初に「読む目的」を意識してから読むようにしています。